悪夢?

2002年5月13日
昨日のF1は本当に冷や冷やした。
28周目その悲劇は起きた。
日本人ドライバー佐藤琢磨選手の事故。

第6戦オーストリアGP A−1リンク
このコースは単純だけど奥が深いコース
きれいなカーブを描いているってことは「高速コーナー」のサーキットってことなんだよね
ここで気になるのは我がシューミーがまだ優勝していないってこと
んーっジンクスなのか?
前はここでシューミーは事故って足を骨折。
その後のシーズンの大半は休養しないとならないってことになったもんなぁ
彼にとってはいわく付きのサーキットということなのだが、
本人は特には気にしていないようで、「ジンクスなんて信じない」と言い放ち
「もし今年がダメでも来年があるさ。」という前向きなコメントを残した。
やっぱり、ジンクスは存在するのか予選ではチームメイトのバリチェロさんはPPを取ったものの
シューミーは弟の後を追う3番グリットからの出撃となる。
上りながらのカーブが続く、ドライバーやマシンにはかなり負担になるサーキット
安全面からコースが広くなったというのもあってか、かなり抜きやすく抜かれやすいコースになっているもよう。
抜きつぬかれつのレースが続く。
天気はあまりよくなく、チームによっては後半から雨と見るところもある
今回のフェラーリ天気予報はどうだったんだろうなぁ・・・・(笑)

そんなマシンにとって過酷なレースをしてるためか
途中で止まるマシンがちらほら
電気系統なのかエンジンなのかは不明だけど途中でエンジンから火を吹いて停止するパニスのマシン。
しかもコースのど真ん中。
危険だと判断が下り、セーフティーカー導入。
やっぱりこの車は好きだねぇ(爆)
このときを利用して2ストップ作戦のフェラーリ陣営はピットストップをする。
良いタイミングだったらしい。

そしてセーフティーカーが消えていって
コントロールラインに戻ってくるとレース続行。
そんな矢先の話だった。
突然、ハイドフェルトのマシンがバランスを失い
コーナーをショートカットするかのようにすごいスピードで横滑りする。
そしてコーナーを立ち上がってきた琢磨のマシンの側面に激突。
両者のマシンが分解しながらコースを外れていく。
ハイドフェルトはすぐに救出されたものの、琢磨は一向に出てこない。
緊迫した画面が映し出される。
ドクターカーが何台も駆けつけている。
まだ出てこない。
この頃はせマシンの安全性がかなり高くなっているが
さすがにモノコックのみで200キロ以上出ていたマシンを受け止めたという状況では
太刀打ちできなかったらしい。
つっこんだハイドフェルトもかなり心配そうにタイヤバリアに
もたれかかって様子を伺っている。
やっと救出されたものの、状態はあまりよくないのか・・・・
情報が入ってこないだけにハラハラする。
応急処置がされると、すぐにメディカルタワーに搬送になったらしい。

レースはコース上にかなりの部品が飛び散ってしまったために
再びセーフティーカー導入。
このタイミングが吉と出たチームと凶となったチームとに分かれた。
フェラーリは2ストップ作戦だったので失敗したかと思われたが
近距離にいたウィリアム勢がまだ給油をしていないということで救われることとなる。

リーダー バリチェロ。
レースは残りわずか、1周もない。
このままバリチェロがチェッカーを受けるんだろうな
と誰もが確信したときだった。
突然バリチェロのマシンがスローダウン。となりにミハエルのマシンが並ぶ。
ミハエルもスローダウンするが、再びスピードを上げると
そのままチェッカーを受けた。
マシントラブルとかではない、バリチェロがフラッグを譲ったのだ!!
バリチェロおぢさんかっこいい!!
でも、譲ったのはチームオーダーだったらしい。
確かにシューミーはここで優勝したことないし
ポイントのことを考えてということもわかるけど
でもそんな指示を出すなんて・・・・

会場は大ブーイングの嵐。
フェラーリファンだけど、やっぱりこのオーダーにはブーイングしたくなるよぉ
そうやってトップを譲られてもシューミー自体も嬉しくないしね。

表彰台でのこと、チェッカーのシューミーが一番真ん中の高いところに乗るのは当たり前のことだけど
そこにバリチェロを乗せた。
そして敬意を込めて優勝カップを彼に渡したのだ。
「真の勝者はバリチェロ」そう言わんばかりの振る舞いだ。
バリチェロも照れながらも優勝カップを手に喜んでいる。
ほのぼのしてしまう。
インタヴューで「それはチームオーダーだから」と言ったバリチェロの男気を
なんかカッコイイと思ってしまう。大人だなぁと
トップを譲れっていわれたら普通は譲りたくないものだけど
チームのために!というその直向さがなんか素敵だった。
シューミーも彼だったらトップを狙えるって言ってるしね。
色々と困惑もあり、素直に飲み込めない部分が多かったけど
チャンピオンシップを考えてのことだから仕方がないと思ったのかもしれない。

さてさて、かなり気に掛かる琢磨選手のことだが
大きな怪我は特にしてない様子。
ヘリで念のために大きな病院で検査を受けるために搬送されるときも
目を開け、意識もはっきりとした様子だった。
最悪の事態が起きてしまったのかと居ても立ってもいられない状態だったが
それを見てかなり安心した。
次のモナコにも参戦できるとのこと。
彼自身もとても楽しみにしているサーキットだったので
かなり安心した
最近のマシンの安全性にも感動する出来事だった。

うわぁ今日の日記長すぎ・・・・(−−;)

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